途中「序盤構想&列」論を交えつつ、不遇のレデプロイに焦点をあてていったこの企画、今回、引っ張り続けた新ネタの発表をもって、レデプロイの話は一旦終わりとさせていただきます。
と、その前に・・・
昨夜の実戦で「何を切る?!」のネタを拾ったので、http://
にアップしておきました。
ご興味ある方は、ご覧下さい。
では、話を本題のレデプロイに戻して、前回の【「序盤構想&列」論 その2】の最後で触れた『リスペクト』とその“落とし穴”についての“引き”の続きです。
●盤面14
相手(上陣)が3列に r8 をプレイしてきたのに対して、自分(下陣)が b3 を『リスペクト』した形です。
実際の盤面においては盤面14のように
相手が“先に”プレイした強カードに対して、
“後から”こちらが弱カードをブツケていく形になります。
さて、繰返しになるのですが『リスペクト』とはあくまで、
相手の強カード(強役)に対して、手札の不要カードを処理しつつ、
あわよくば勝利も狙う
という、非常に都合の良い考え方で生まれた戦法です。
この考え方の根本の部分に“落とし穴”がありました!
『リスペクト』を実施する前提として、その“目標”となる強カード(盤面14では、r8 )が必要になります。
逆に言えば・・・
“目標”となる強カードが存在しないのに、
『リスペクト』が行なわれるのは不自然である!!
のです。
●盤面15
この盤面を、「何もプレイされていない3列に対して、下陣が b3 を『リスペクト』した図」と、果たして言えるでしょうか?!
これでは単に、「弱カードを無人の荒野に放っただけの図」です。
過去2回の「序盤構想&列」論で書いてきたように、他の列も空いている状況で、最重要拠点である3(7)列に対して、盤面15のようなプレイをすることは、私には有り得ません。
・・・ところが! この一見有り得ないような状況を
レデプロイなら、作り出すことが可能なのです!!
●盤面16
一旦は3列にプレイされた r8 を、相手の b3『リスペクト』の後で、レデプロイによって配置転換(破棄)させてやれば、盤面15の状況が生まれています。
r8 を2or4列に配置転換させれば、1~5列での3点突破を狙う拠点に出来ますし、3列と並ぶ最重要拠点である7列を確保を主張しても良いでしょう。また、場合によっては r8 を破棄することも出来ます。
もちろん、r8 は強カードではありますが、配置された列の勝利が確定するワケでもないですし、b3 がプレイされた3列の敗北が確定しているワケでもありません。戦局は、その後のカードドローの結果に大きく左右されることになるでしょう。
もちろん、『戦術ロック』状態にもなってしまうのですが、初手でドローした手札のレデプロイが活躍するチャンスは、その後、果たしてくるのでしょうか・・・
さて、8回に渡ってお届けしてきましたレデプロイ特集ですが、この企画によって、貴方にとってのレデプロイの評価が、少しでも上がってくれたら幸いです。
これからは、初手でレデプロイを“引いてしまった”としても、少しだけ暖かい目でレデプロイを見ていただけると信じて、この企画のまとめとさせていただきます。w