2.盤面の形勢判断力
バトルラインには、勝利条件が2つあります。
・5列に勝利する(5点勝ち)
・連続する3列に勝利する(突破勝ち)
このどちらかの成立を目指して各列の勝敗を決めていくのですが、部隊カードの引きもありますので、全ての列に勝つことは出来ません。
ある列は勝ち、他の列では勝ちを譲るといった『盤面全体での形勢判断力』が必要になります。
形勢判断について更に細かく見ていくと、次のような要素があると考えます。
a.5点勝ち・突破勝ち
b.重要拠点(3、7列)
c.弱列並べ
d.オープン列へのプレイ
e.部隊カードのぶつけ方(リスペクト)
f.端列の考え方
g.ライフロス
a.5点勝ち・突破勝ち
前述の通り、バトルラインには5点勝ちと突破勝ちの2つがあります。これについて自分は、5点勝ちと言うのは『相手に突破勝ちされないで、勝つ』ことだと考えており、結局のところバトルラインとは
「どうすれば突破勝ちが出来るのか」、もしくは「突破勝ちをされないのか」を考えるゲームだと位置づけています。
b.重要拠点(3、7列)
突破勝ちを考える上で非常に重要なのが、全9列の内(左から)3列目と7列目です。
仮に3列目をコチラで確保することが出来た場合、その隣の4列を相手に獲られたとしても、まだ123列の突破が残ります。そこからさらに、1or2列を相手に獲られてしまって初めて、3列絡みの突破が消えることになります。
言い換えれば、『3列目を挟んだ二個の列を相手に獲られなければ、コチラの突破勝ちが消えない』のです。
また、3列の外側である1&2列は、相手側にとって『確保しても、(相手の)突破勝ち』に繋がらないため、単なる1列の勝ちにしかなりません。
そのため『(相手に獲らせても良い)手札の不要カードを処理するための列』として活用していくことも出来ます。
c.弱列並べ
弱い列を並べて布陣してしまう、いわゆる【弱列並べ】は、相手に『突破勝ち』の足掛かりを与えることになる悪手です。
<例>
既に3列目をB8910で上陣に獲られてしまっている状態で、その隣の4列目にY2を並べて布陣している状況です。
Y2は決して強いカードとは言えず、このままだと3列目に引き続き4列目も上陣に獲られてしまうことになります。
もしも、3列目と4列目の両方を上陣が確保した場合、2列目ないし5列目を獲られると『突破勝ち』が成立します。
ただ、手札の都合で弱いカード(列)が複数できるのは、仕方ありません。その場合は並べるのではなく、『2つ飛ばし(2ギャップ)』で置くのが良いと考えます。
※ 3列目が獲られた場合、2~6列(赤枠)に弱カード(Y2)を布陣すると【突破】に絡むことになります。手札の関係でオープン列に弱カードを置かざる得ない場合には、『2つ飛ばし(2ギャップ)』となる1列目か7列目に置くことで3列目の突破との関連”だけ”は失くすことが出来ます。
d.オープン列へのプレイ
双方に何のカードも置かれていない『オープン列』へのプレイについては、注意が必要です。コチラがプレイした部隊カードに対して、相手側が対応してきます。
よく見られるのが、こちらの部隊カードより『少しだけ大きな数字』の部隊カードをぶつけてくるやり方ですが、(ア)同色の部隊カードと(イ)異色の部隊カードの2つケースが考えられます。
(ア)同色の部隊カード
R5に対して、R6やR7をぶつけるケースです。Bat(フラッシュ)勝負になった時に数字が大きくて有利な面もありますが、数字の小さな側に逆転の可能性を与えてしまう(キーカードの取り合い)ことにもなるため、現時点での着手の善悪は流動的です。
<例>キーカードの取り合い(枠外の数字が着手順)
上陣のR5(1)に対して、下陣がR6(2)をぶつけていった展開。下陣がR7(3)でWedの目指しますが、上陣がR8(4)を押さえてWedを崩します。勝敗の行方は、R10(★)をどの陣営が入手するかの五分五分になりました。
本来、当初の数字が大きい下陣R6の方が優位だったにも関わらず、不利(R5)側に五分五分勝負まで詰められてしまい、当初の優位性が消えています。
Bat勝負にならない(R5のWed要員であるR3やR4が消えている)場合には、Pha(スリーカード)勝負になるため、お互いにが役を完成させた時には数字の大きい方が勝利します。
元々数字の大きかった側の優位が、保たれている展開です。
(イ)異色の部隊カード
R5に対して、B6やY7をぶつけるケースです。お互いのWedが崩れてBat勝負になっても、同色のキーカードの取り合いにはならないため逆転要素は小さくなります。
なお、Pha勝負で優位なのは、同色(ア)のケースと同じです。
この後手側の常套手段に対しては、以下のような手段を用意しておいて『オープン列にプレイ』していきます。
- 8の部隊カードをプレイする
- 両面待ち(オープンエンド)のWedを作りに行く
1.8の部隊カードをプレイする
8は、最強役である8910s(スート:同色)の構成メンバーです。また、9や10と違い1手では、Wedが消滅しません。相手にどんなカードをぶつけられても、8をプレイしておけば動じることがありません。
本来の後手側は、相手より大きな数字をブツケて優位を取りたいところですが、8より大きな数字である9や10は前述の通りWedの成立難易度が上がっています。そのため、2枚続けてプレイが出来る「コネクトしているカード(Y9に対して、Y7、Y8、Y10など)が手札にある」場合や、「関連する戦術カード(【霧】【隊長】)が手札にある」場合でないと、単にブツケていくのは「ハイカードを無駄(負け列)に消費する」リスクを伴います。
2.両面待ち(オープンエンド)のWedを作りに行く
序盤にオープン列へプレイされた部隊カードは相手からの目標になることが多く、ターゲットを増やさないために、出来るだけ「オープン列を作らない」ように、既存のプレイ列に2枚目をプレイするとの考え方があります。
その時に置かれる2枚目は、最強役であるWedを狙ったものが良く、待ちカードが2枚ある『両面待ち(オープンエンド)』の形で布陣するようにします。
例:R5の次にR6を布陣すると、3枚目にR7もしくはR4でWedが完成します。
先手が先にWedのオープンエンド形を布陣した場合、後手がその列を確保を狙うのなら、それ以上の役の完成を目指さなければなりません。一番良いのは、「先手より大きな数字のWedのオープンエンド」を用意することです。
例:3列の先手R5に対して後手P6をブツケる。続く先手R6に対してP7
しかしながら、序盤にP7が入手出来ていないことも多く、その場合に後手は
a.P7以外を3列にプレイする
b.3列以外のオープン列にプレイする
の内、どちらかを選択することになります。
aならば、3列の確保が後退することになります
bならば、今度は一転「後手が狙われる」立場となります。
(工事中)
続きます
e.部隊カードのぶつけ方(リスペクト)
f.端列の考え方
g.ライフロス