メカダリウスのバトルライン日記

2人用カードゲーム『バトルライン』に関するブログです。

ツイッターで、バトルラインのことを呟いています。 https://twitter.com/BattleLine_Kniz

初手 戦術カードドローについて

過去に『初手に戦術カードをドロー』することについて書いているのですが、当時は日記形式だったため複数の記事に渡ってしまっていました。

今回、一つの記事にまとめ・修正しましたので、ご覧ください。

◆◆◆◆◆

 ご存知の通り、バトルラインでの戦術カードは、強力すぎるが故の使用制限があります。それは『相手より、+1枚しか多く使用できない』と言うものです。
 状態1:最初はお互い(A&B)が1枚の戦術カードを使用可能です。
 状態2:Aが1枚使用した場合は、AはBが使用するまで2枚目の戦術カードを使用することが出来ません。
 状態3:Bも1枚使用した場合、使用枚数が同じになる為、状態1に戻ります。

 戦術カードは全部で10枚あるのですが、その威力が発揮できるシチュエーションが、本当に‘まちまち’です。よって、シチュエーションに合っていないカードをドローしたような場合に、シチュエーションに合った戦術カードを求めて次ターンに再ドローすることが、ままあります。
 ところが、手札は「部隊・戦術カード、併せて7枚」と決まっている為、戦術カードを引けば引くほど、部隊カードが少なくなって盤面にプレイするのが難しくなってきます。

『苦しくなった現状を打破する目的で戦術カードをドローしているハズなのに、思ったような戦術カードがドローできずに、却って現状を苦しくしてしまう…。』

 この辺りは、プレイされた方なら身に染みておられる部分だと思います。

 また、相手が何枚も戦術カードをドローしているような場合には、こちらは逆に1枚も使わない(ドローしない)ことで、相手の手札の中を「使用できない」戦術カードで圧迫するのも、非常に有効な作戦です。手札の部隊カードの枚数差によるアドバンテージを保ったままプレイすることが出来ます。

 これは、手札を相手は6枚、こちらは7枚でショッテン・トッテをプレイするようなものです。例え、相手の使用した戦術カードによって、フラグを1つ陥とされていたとしても、その後のゲーム進行でお釣りがくることも少なくありません。

 このように、戦術カードは「強力だけれども、使い所を選ぶ」と言う、長所と短所の両方があります。
 以前の私は、手札が窮屈になるのを怖れ、出来るだけ部隊カードだけでプレイしていました。そうして、ゲームの中盤に差し掛かるあたり、お互いに部隊カードが置きにくくなり、2枚目を重ねてしまうと その列の勝敗が決まってしまいそうな窒息感の濃い状況… その半歩前くらいの時に、戦術カードをドローしていました。
そう言う、差し迫った状況で半ば神頼み的に戦術カードを引くわけです。

 『頼む!【裏切り】来い!!』
もちろん、【盾】や【偵察】が来る場合も珍しくありません。

 『ここで、ソレが来るかぁ?!』
 そんな、『ギャンブル・ドロー』を勝負所で繰り返していたのです…。当時の私の対戦相手も、似たような感じでした。
 つまり、私達にとって戦術カードとは

『状況が悪くなった側が、その状況を打破・逆転する為に“いちかばちか”でドローする』ものだったのです。

 

 状況に合った戦術カードがドローできた場合には、もの凄い威力を発揮するのに、状況に合わないカードの場合は逆にお荷物になりさがる……
 そんなハイリスク・ハイリターンな戦術カードですが、そもそも“状況に合わない”ケースは、どんな時に発生しているのでしょうか?
 当時の私は、次のように考えました。

 1:次に何かしらの部隊カードを置いた場合には、その列の勝敗決定に影響してしまうような煮詰まった盤面になっており、プレイの選択肢が狭い。
 2:手札の構成も狭まってきており、プレイできる有効なカードが無い。

 

 なんと、『盤面(手札)が、煮詰まった状況で戦術カードをドローしている』行為そのものが、“戦術カードの使用状況を限定してしまう”原因だったのです!
『使用状況が限定された状態で、戦術カードをドローしていた』とも言い換えれます。
これには呆れました…。まさか自分で自分の首を締めていたとは!

ここからは、逆の考えをしました。つまり『プレイの選択肢が多いのは、いつだろう?』と考えました。
 その答えを私は、『プレイスタート時』だと導き出しました。
 盤面に一枚もカードが置かれていない状況こそが、一番プレイの選択肢の多い状況だと判断しました。

 それまでの私は『戦術カードは、使われなければ手札を圧迫する‘お荷物’』と考え、出来るだけ手札の中に留めて置く時間は短い方が良いと考えていました。つまり都合の良い話ですが、『使う直前にドローするのがベストなタイミング』と考えていました。まぁ間違ってはいないと思いますが… そうは、都合よく引けるワケはありません。
私は考え方を改め『シチュエーションに合わせて、有効な戦術カードをドローする(!)』のではなく
『ドローした戦術カードに合わせて、それが有効活用されるようなシチュエーションを作る』ことを目指すようになりました。
この考え方により、私にとってバトルライン


“初手に引いた戦術カードを、いかに有効に活用させられるかを思考するゲーム”となりました。

 

 初手に戦術カードをドローすることによって、“無駄な”戦術カードをドローすることがなくなります。なにせ、ドローした戦術カードが活用されるような運用を、後付けで考えていくのですから。

 戦術カードが有効活用されるのであれば、早いタイミングでも使用していきます。後述しますが、2手目に使用したいケースすらあります。これは、早期に戦術カードを使うことで手札の中の軍勢カードの枚数を戻せるからです。相手が、“戦術カード使わない派”で戦術カードのドローのタイミングが遅いタイプであれば『自分だけが先に戦術カードを使っている状態でショッテン・トッテをプレイしている』のと同じですから、相手がドローするのを遅らせれば遅らせる程、有利と考えています。
 逆に、相手より先に戦術カードを使用してしまうことで、相手に2枚連続で使われるのを嫌う、もしくは相手に好きなタイミング(3点突破の時とか)で戦術カードを使われるのを嫌う、と言う考え方もあると思います。
 例えば、3点突破のタイミングで相手に戦術カードを使われて負けてしまったとしても、確かに最後の1列の勝負に負けたのは戦術カードのせいなのでしょうが、残りの2列の敗因は『自分が先に戦術カードを使用していたため』とは全く無関係なことです。純粋に、部隊カードの運用やカードの引き運で負けているのですから。
 また、相手に2枚連続で使われるのが嫌ならば、自分も対抗手段としての戦術カードを、例えルール上使えない状態であったとしても、準備しておけば良いだけの話です。  

 これだと、相手と「交互に」戦術カードを使えます。もちろん、この時にドローした戦術カードに関して、有効活用できるかどうかは運ですけど…

 こう言った戦術カードの使用を前提とすることで、バトルラインとショッテン・トッテのプレイでは違いが出てきます。
 例えば、手元に【配置転換】を持っていたケース。自分と相手双方ともSFのリーチ状態で、自分のSFの方が完成させても弱い場合。手札に自軍のSFを完成させるカードが有ったとしてもプレイせずに、わざとフラッシュやストレートにします。相手がSFを完成させてしまえばどうせ負けなのですが、もしも相手も同様にストレートやフラッシュで勝ちに来た場合は、【配置転換】を使ってカードを移動(破棄)してSFを作り直すのです。ある種の‘ヒッカケ’プレイが可能になるのです。
 また、相手のSFのカンチャン待ち(3/4/5の時の4)を、自分でプレイすることによって場にさらし、相手のSFが完成しないことを証明する行為は、バトルラインの場合には【裏切り】の存在によって却って相手のSFを完成させるお手伝いになることがあります。むしろ、手札で殺した方が良いこともあるでしょう。