メカダリウスのバトルライン日記

2人用カードゲーム『バトルライン』に関するブログです。

ツイッターで、バトルラインのことを呟いています。 https://twitter.com/BattleLine_Kniz

戦術カードが、“化けた”日

ご存知の通り、バトルラインでの戦術カードは、強力すぎるが故の使用制限があります。それは『相手より、+1枚しか多く使用できない』と言うものです。
状態1:最初はお互い(A&B)が1枚の戦術カードを使用可能です。
状態2:Aが1枚使用した場合は、AはBが使用するまで2枚目の戦術カードを使用することが出来ません。
状態3:Bも1枚使用した場合、使用枚数が同じになる為、状態1に戻ります。

戦術カードは全部で10枚あるのですが、その威力が発揮できるシチュエーションが、本当に‘まちまち’です。よって、シチュエーションに合っていないカードをドローしたような場合に、シチュエーションに合った戦術カードを求めて次ターンに再ドローすることが、ままあります。
ところが、手札は「軍勢・戦術カード、併せて7枚」と決まっている為、戦術カードを引けば引くほど、軍勢カードが少なくなって盤面にプレイするのが難しくなってきます。『苦しくなった現状を打破する目的で戦術カードをドローしているハズなのに、思ったような戦術カードがドローできずに、却って現状を苦しくしてしまう…。』この辺りは、プレイされた方なら身に染みておられる部分だと思います。(^^;

また、相手が何枚も戦術カードをドローしているような場合には、こちらは逆に1枚も使わない(ドローしない)ことで、相手の手札の中を「使用できない」戦術カードで圧迫するのも、非常に有効な作戦です。手札の軍勢カードの枚数差によるアドバンテージを保ったままプレイすることが出来ます。これは、手札を相手は6枚、こちらは7枚でショッテン・トッテをプレイするようなものです。例え、相手の使用した戦術カードによって、フラグを1つ陥とされていたとしても、その後のゲーム進行でお釣りがくることも少なくありません。

このように、戦術カードは「強力だけれども、使い所を選ぶ」と言う、長所と短所の両方があります。
以前の私は、手札が窮屈になるのを怖れ、出来るだけ軍勢カードだけでプレイしていました。そうして、ゲームの中盤に差し掛かるあたり、お互いに軍勢カードが置きにくくなり、2枚目を重ねてしまうと その列の勝敗が決まってしまいそうな窒息感の濃い状況… その半歩前くらいの時に、戦術カードをドローしていました。
そう言う、差し迫った状況で半ば神頼み的に戦術カードを引くわけです。『頼む!【奪】来い!!』
もちろん、【盾】や【偵】が来る場合も珍しくありません。『ここで、ソレが来るかぁ?!』
そんな、『ギャンブル・ドロー』を勝負所で繰り返していたのです…。当時の私の対戦相手も、似たような感じでした。
つまり、私達にとって戦術カードとは『状況が悪くなった側が、その状況を打破・逆転する為に“いちかばちか”でドローする』ものだったのです。

状況に合った戦術カードがドローできた場合には、もの凄い威力を発揮するのに、状況に合わないカードの場合は逆にお荷物になりさがる……
そんなハイリスク・ハイリターンな戦術カードですが、そもそも“状況に合わない”ケースは、どんな時に発生しているのでしょうか?
当時の私は、次のように考えました。

1:次に何かしらの軍勢カードを置いた場合には、その列の勝敗決定に影響してしまうような煮詰まった盤面になっており、プレイの選択肢が狭い。
2:手札の構成も狭まってきており、プレイできる有効なカードが無い。

なんと、『盤面(手札)が、煮詰まった状況で戦術カードをドローしている』行為そのものが、“戦術カードの使用状況を限定してしまう”原因だったのです!
『使用状況が限定された状態で、戦術カードをドローしていた』とも言い換えれます。
これには呆れました…。まさか自分で自分の首を締めていたとは!

ここからは、逆の考えをしました。つまり『プレイの選択肢が多いのは、いつだろう?』と考えました。
その答えを私は、『プレイスタート時』だと導き出しました。
盤面に一枚もカードが置かれていない状況こそが、一番プレイの選択肢の多い状況だと判断しました。

それまでの私は『戦術カードは、使われなければ手札を圧迫する‘お荷物’』と考え、出来るだけ手札の中に留めて置く時間は短い方が良いと考えていました。つまり都合の良い話ですが、『使う直前にドローするのがベストなタイミング』と考えていました。まぁ間違ってはいないと思いますが…(^^; そうは、都合よく引けるワケはありません。
私は考え方を改め『シチュエーションに合わせて、有効な戦術カードをドローする(!)』のではなく
『ドローした戦術カードに合わせて、それが有効活用されるようなシチュエーションを作る』ことを目指すようになりました。
この考え方により、私にとってバトルライン
“初手に引いた戦術カードを、いかに有効に活用させられるかを思考するゲーム”となりました。


まだ、つづく…