メカダリウスのバトルライン日記

2人用カードゲーム『バトルライン』に関するブログです。

ツイッターで、バトルラインのことを呟いています。 https://twitter.com/BattleLine_Kniz

Traitor(奪)を再考察

 以前、各戦術カードの考察をしたことがあり、その際【奪】にも触れましたが追加です。
http://d.hatena.ne.jp/MechDARIUS/20040318


 当時も書きましたが、【奪】は、かなりの強カードです。その評価は変わってません、一時は最強(恐)カードとも思っており、そのカードを自分/相手が引くかによって“勝敗を決めかねない”とも思ってました。もちろん、『引きたい戦術カードランキング』も1位でした。


 ところが今は、ランキングトップの座を【霧】に明渡し、【奪】は2位(それでも)になっています。
 もちろん、【霧】の評価が上がったこともありますが、相手に【奪】を使われた際の脅威が薄れたとも漠然と感じており、今回、大会を機に自分のバトルライン熱が再燃しているので、その具体的な理由を“通勤時間”に探ってみました。
 話はそれますが、自分の場合“通勤時間(60分強)”に(ゲームに関してのことは)思いつくことが多いです。座れないから寝れなくて、よく、頭の中で先日のプレイを思い返しているからでしょうか… 反面、脳内シミュレートなので、思考が暴走する傾向もありますが(^。^;


 まず、【奪】の脅威が薄くなったと感じるのには、プレイスタイルの変化が大きく作用しています。
そのあたりは、http://d.hatena.ne.jp/MechDARIUS/20040312 に書いていますが、要は、初手に戦術カードを引いて、“戦術カードが活きるように軍隊カードをプレイしていく”と言う考え方です。
 ドローした戦術カード、初期手札によって状況が千差万別なので、具体的に“戦術カードが活きるように軍隊カードをプレイしていく”とは、どういうことなのか?を説明するのは難しいのですが、全体的なこととしては『ストレートフラッシュ(SF)を狙う傾向が、より強く』なりました。


 これは、バトルライン(ショッテン・トッテ)での最強役はSFなので、当たり前の話ではあるのですが、初手戦術ドローの結果、ペンチャン待ちやカンチャン待ちはもちろんのこと、あまつさえ“SFが完成しないような状況でも”SFを狙うようになったのです。
 例えば、青8が晒されているのに、(ゲーム序盤から)青9/10を置いていくような具合です。このプレイは、ショッテン・トッテでは“ほぼ悪手”となります。しかし、バトルラインでは戦術カードがあるため、十分に成立します。単純に考えても、【8】や【リーダー】で補う。【奪】で引き抜く。【霧】で合計勝負にする。などなど… 
 逆に、手札に相手のキーカード(青8)があるからと思って、相手が青9/10を置いた列を放っておいたりすると、【8】で最強SFを作られて2つの空きスロットを作るハメになるやも知れません。
 そして、上記のプレイは『手札に戦術カードがあるから』こそ成り立つプレイです。先に、青9/10を配置してから【盾】をドローしようものなら…(^。^;


 【奪】に話を戻しますと、相手にカードを引き抜かれるのは経験上“SFの真ん中のカード”のことが一番多いです。SFの端のカード、例えば 5/6/7 の 7 の場合だと、まだ 4/5/6 が完成する余地が残りますが、5/6/7 なら 6 を抜かれると、もうSFは完成させることが出来ません。
 その際、引き抜かれた 6 を相手が活用するには、上下の 5/7 が無いためSFを作ることができず、6のスリーカード(3C)とするのが最強役となります。


 これが、そんなに『痛くない』と感じるようになりました。
相手に【奪】を使われた際に、カードを引抜かれた列と引抜かれたカードが再配置された列の双方で効果を発揮されるのが最悪ですが、再配置された列の役が 3C止りなら、まだ付け入る余地が残ります。逆のパターンで、自軍の3Cを崩されて、相手にSFを作られるのは、遥かに嫌です。


 相手の3Cに対しては、SFを完成させれば(それが 1/2/3であっても)勝つことが出来ます。http://d.hatena.ne.jp/MechDARIUS/20040213 でも書いていることですが、1/2/3狙いは相手がキーカードを晒し辛いため、その列を勝敗判定に関して長時間粘ることが可能です。加えて【盾】があるために、SFの完成率が上がっています。もちろん、手札に 5/6 の両面があるのに、わざわざ 1/3 を出すことはしませんけどね。(^。^;


 最後ですが、【奪】の脅威が薄れたと思えるようになったのは


(1):自分が、“SF狙い”のプレイスタイルになった。
(2):上記によって、相手に引抜かれたカードがSFとして使われ難くなり、3Cで使われるようになった。
(3):3C自体の脅威も薄れた。


と、まとめることが出来そうです。