メカダリウスのバトルライン日記

2人用カードゲーム『バトルライン』に関するブログです。

ツイッターで、バトルラインのことを呟いています。 https://twitter.com/BattleLine_Kniz

その6 ローカル用語解説

その6『○○○○○トラップ』を解説する前に、前回の続きを少し・・・ 

“どのカードを捨てるのか?!”の最後のケース 
 ●4:負けても役を完成させるカード 
についてです。 
前回も書いた具体例は、相手陣に橙234のSFが完成したのに、自陣に5のスリーカードを完成させると言ったものでした。 

通常、負けが確定した列に対しては手札の不要なカードとして“数字の小さな”カードが処理されるケースが多いと思います。 
しかし、たとえ数字の大きいカードであったとしても、「役を完成させて負ける」ことによって、“ある戦術カード”の使用を防ぐことが出来るのです。 

『○○○○○トラップ』の伏字の中身でもある、その戦術カードの正体こそ・・・ 

  【レデプロイ(redeploy)】です。 

※ はてな の「バトルライン日記」(http://d.hatena.ne.jp/MechDARIUS/ )をご覧いただいている方には、新鮮味がなくて申し訳ございません・・・ 



ここで一旦、戦術カードのレデプロイ(redeploy)について、整理してみます。 

まずは、redeployの意味をYahoo!辞書で調べたところ、「〈部隊などを〉移動させる」と出てきました。 
バトルラインでの戦術カードとしての能力は「(勝利宣言前の)配置済みの自軍の部隊を、別の列もしくは、盤外に移動(廃棄)することができる」と言うものです。 
移動できるカードは、軍隊カードだけでなく、アレキサンダー や 盾 などのマイティ系の戦術カードも移動させることが出来ます。なお、霧 や 沼 と言ったの環境系カードは、移動できません。 
あと、忘れられ易い効果として、「移動先は盤外(廃棄)でも構わない」というのがあります。この効果は、非常に重要で有用です。 

こう書くと、redeploy が強力なカードの様に思えますが、実際にプレイしてみると“案外使い難く”、直接的な効果を見込める deserter や traitor のような攻撃兵器の方が、より強力なカードだと言う意見には、真っ向から反対される方は居ないのではないでしょうか・・・ 

そんな redeploy ですが、無粋な攻撃兵器には無い「味わい深さ」と言いますか、「嫌らしさ」と言いますか・・・ 

 “回りくどい魅力(w ”に溢れています。 

以下、そんな魅力溢れる redeploy の使用法を、ご紹介いたします。 
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相手陣に2枚以下のカードしかプレイされていない列に勝利した場合、相手側は前回解説したように空きスロットを作らない為に『捨てカード』を行なってくることが多いでしょう。 
その際に選ばれ易いのが、 
 ●1:既にプレイ済みのカードと関連の無いカード 
 ●2:コチラにとって必要なカード 
の2パターンです。 

ところが、この2つのパターンの『捨てカード』を行なった時には、大抵の場合、その列の役は完成せず“ブタ”になってしまうことでしょう。 
(例:コチラが3列に橙234のSFが完成させた際、相手陣には赤5と青5がプレイされている状態。相手は、敗北が確定したので、手札から緑1を『捨てカード』した。) 

この時、redeploy があれば、既に完成している橙234の内の1枚を移動させて別の列で再利用が出来るのです。 
(例:コチラの2列に青3と緑3がプレイ済みの場合、橙3を3→2列に移動させて2列に3の3Cを完成させることが出来ます。) 

橙3を移動させた後の3列は、橙24の2枚がプレイされた状態になります。 
しかし、この時の相手陣は赤5青5緑1で合計値:11の“ブタ”でしかありませんから、 

(1)合計値:12以上のブタ(例:橙24紫6) 
(2)ストレート(例:橙24緑3)※ 緑3は、後から引いてきています。w 
(3)フラッシュ(例:橙246) 

などで、3列を“勝ちなおす”ことが可能になるのです。 
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ここで、話が“どのカードを捨てるのか?!”に戻るわけですが、上記の“勝ちなおし”を防ぐと言うのが 

 ●4:負けても役を完成させるカード 

を『捨てカード』する場合の意味です。 

列に敗北したとしても役を完成させておくことによって、相手は redeploy で一旦役を崩すことが出来なくなるのです。 



最後に、“勝ちなおし”の応用編として、伏字にもなっていた『レデプロイトラップ』の解説をします。 

これは、故意に自陣に弱役(ブタ)を作って相手を誘う戦法です。 
具体例としては、「赤2青2をプレイしている8列に対して、黄1を作って合計値:5のブタにしてしまう」と言ったものです。 

ここで、相手が8列に合計値:6以上のブタや、単なるストレートを作ってくればシメたもの・・・ 
すかさず、黄1を移動(廃棄)させて手札から紫2をプレイして、8列に2の3Cを完成させます。 

もしも、最初から赤2青2紫2の2の3Cを完成させていた場合、相手は勝つ見込みの高い役(例:3の3Cなど)を狙ってくるでしょう。 
しかし、敢えて弱役を作ることで隙を見せ、相手を誘ってハメるのが『レデプロイトラップ』の真髄です。w 

ところで、相手が最初から『レデプロイトラップ』を警戒して、2の3Cを上回る役を狙ってきた場合でも、『レデプロイトラップ』には意味があります。 

それは、手札の不要となっている黄1を、予め処分したと考えることが出来るからです。
不要カードを早期に処分できている分、手札に猶予(余裕)が生まれることでしょう。