メカダリウスのバトルライン日記

2人用カードゲーム『バトルライン』に関するブログです。

ツイッターで、バトルラインのことを呟いています。 https://twitter.com/BattleLine_Kniz

その5 ローカル用語解説

その5は、『捨てカード(discard)』です。 
discard を直訳すると、“捨てる”なので、「(1枚の)カードを捨てる」は 「discard a card」になるのだろうか?! 

バトルライン(アドバンス・ルール)のプレイとしては、相手に強役を完成された際、何もしなければ次のターンに勝利宣言されて“プレイできる領域”を減らされてしまうので、手札の不要なカードを処分する行為のことを指します。 

余談ですが、相手に勝利宣言されて削られた“プレイできる領域”のことを『空きスロット』と呼んでいます。 

その2 でも触れていますが、バトルラインは数の決められたフィールド(9列×3段)に、カードを順々にプレイしていくシステムですので、ゲームの進行にしたがって、フィールドが狭くなっていきます。 
また、役の概念があるため、一つの列に対しては関連したカードをプレイしていく必要があるので、単なるフィールドの数が狭くなっていくだけではありません・・・。 
手札に、既にプレイ済みのカードに関連したものがなければ、また新たな列を消費しなければならないのです。 
そのため、敗北が決まった列に対して、手札を圧迫している不要カードの処理を行ない、手札の新陳代謝を促進するのは重要なプレイと言えます。 

しかし、ここで注意すべき点があります。 
 “どのカードを捨てるのか?!” 
と言うことです。 
今までの解説では、手札の中の不要なカードを捨てると述べてきましたが、必ずしもそうとは限りません。 
以下、『捨てカード』の種類について解説していきます。 


●1:既にプレイ済みのカードと関連の無いカード 

具体例をあげれば、SFも3Cも狙えないような、青1とか。数字の小さいカードの方が、不要率は上がりますが、3Cが残っているような場合は、そちらを狙うことも出来るので、残りカードの種類を把握してから捨てる必要があります。 

なお、戦術カードの種類によっては、手札の不要なカードが有効活用できるようになるので、本当に捨ててしまって良いのかを判断する必要があります。 

例: 
「沼」 
自陣で青234のストフラが完成しているが、敵陣に赤345を完成されて負けるような状況で、赤26が晒されているような場合、沼を青1をプレイすることで、青1234を完成させて逆転することができます。 

「盾(リーダー)」 
黄3が晒されている状況で、手札に浮いている黄1&2も、盾の投入を前提とすれば、黄123のストフラとして蘇ります。 


●2:相手にとって必要なカード 

具体例としては、相手陣の4列に紫46がプレイされているような状況の時、負けが決まっている8列に紫5を捨てるプレイです。 
この場合、『捨てカード』をした8列では負けますが、代わりに4列での勝ちを狙うことができます。 
4列の相手陣は、紫5が捨てられたことによりSFが完成しませんので、ナッツ(完成できる最高役)は合計値20のフラッシュです。それを上回る役(Any3C、21オーバーのフラッシュ)を完成させれば勝ちです。 

ただし、ここでも気をつけなければいけないのが、戦術カードの存在です。 
「Traitor」で紫5を裏切らされて、4列に紫456のSFを完成される可能性には充分注意する必要があります。 
相手が戦術カードを持っているかどうかは、必ずチェックしましょう。 
戦術カードを持っていない場合、もしくは回数制限で使えない場合には、“その時は”安心して捨てることができます。 

 ※ “その時は”については、別の回の用語解説で詳しくお話しします。 

なお、「Traitor」で裏切らされた場合、埋めたハズの空きスロットが再び現れますので、再度、『捨てカード』することになります。 
よって、相手に紫456を完成されても問題がないような場合(例:ぱっくじゅ で返せる)には、敢えて“裏切らせ”ておいて、2枚分の『捨てカード』をすることもあります。


●3:『捨てカード』をしない 

手札に孤立したカードが無い場合、『捨てカード』の後、捨てたカードの周りのカードを引き込んでしまうことが(よく)あります。 
時には、空きスロット上等で『捨てカード』しないのも、選択肢の一つです。 


●4:負けても役を完成させるカード 

具体例としては、相手陣に橙234のSFが完成したのに、自陣に5のスリーカードを完成させるプレイです。 


これについては、次回『○○○○○トラップ』(w の回で、詳しく解説します。