メカダリウスのバトルライン日記

2人用カードゲーム『バトルライン』に関するブログです。

ツイッターで、バトルラインのことを呟いています。 https://twitter.com/BattleLine_Kniz

最善手研究 その3(最終回)

まずは、現在(第51順 終了時)の状況の確認です。  

●第51順 終了図 

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上陣の手札は、o3、p5、p6、r9、sld(盾)、alx(王)、dep(移)。 
下陣の手札は、軍4枚と術3枚:cav(騎)、tra(背)、des(逃)です。 

戦術は、お互いに2回づつ使用しておりロックはかかっていません。 
しかしながら、下陣プレイヤーには既にプレイされている領域(空きスロット)がないため、cav,tra と言った術は使用できず、宝の持ち腐れになっています。 

また、戦況は以下の通りです。 

(2)列:残っている緑(g)は、3枚。g8 と g1、そして上陣からは g2 の行方も知れていません。上陣が勝つには、g8 を入手する必要があります。 
g8 さえ入手できれば、des に介入されたとしてもalx が居るので怖くありません。 

(3)列:下陣はr5をプレイされた結果、ナッツは11フラッシュ。対する上陣は、残っている青(b)は b7 のみであり、この時点でフラッシュが完成しません。 
フラッシュの目を残すには、sld もしくは alx のマイティ系戦術の投入が必須です。 


さて、第52順の着手ですが、ドローの回数と待ちカードの枚数で考えると正解手順の候補が2通りあります。 

◆手順-1 
1:上陣が、(3)列にsld。※ 
2:下陣が、パス。 
3:上陣が、(2)(3)列に、チャレンジ。(b7,g8) ⇒ 失敗なら(3)列にディスカード。※ 
4:下陣が、パス or des。 
5:上陣が、(2)列に alxチャレンジ。(g8) 

◆手順-2 
1:上陣が、(3)列にsld。※ 
2:下陣が、パス。 
3:上陣が、(2)(3)列に、チャレンジ。(b7,g8) ⇒ 失敗なら(2)列にディスカード。※ 
4:下陣が、パス。 
5:上陣が、(3)列にチャレンジ。(b7) 


チャレンジの手順でキーカードをプレイしないと駄目なので、実際にはその前の※印がついた手順で、キーカードを入手しておく方法があります。 

また、下陣がパスの代わりに戦術カード(des)を使用することも可能です。 
その際、上陣が(2)or(3)列にディスカードする前の2:パスの段階で des を使用すると、alx が投入されてしまいます。 
なお、4:パスの代わりに des を使用しても、やはり alx でのフォローが効きます。 
その結果、上陣にドローのチャンスが増えるだけですので、下陣が des を使用するのは悪手になります。 


さて、手順1と2の違いは b7 と g8 のどちらをチャレンジしにいくかの違いですので、どちらの手順を選んでも、5分5分のように見えます。 


しかし、g8 と b7 を比べた場合、自分なら g8 を狙いに行きます。 


理由は、下陣の第47順で(2)列にg3がプレイされているからです。 
もし、第47順の時点で下陣が g8 を入手していれば、この時点で g8 をプレイして(2)列の勝ちを主張してくると考えます。 
それに対し、上陣が alx を使ってくれば下陣の術ロックが解除されますので、下陣にも手札の術を活かせるチャンスが生まれます。 

しかし、下陣はg3をプレイしてきました。 
もちろん、情報を隠す意味や tra を警戒してなど、g8 を持っていながら g3 をプレイしている可能性は残りますが、この時点で下陣が g8 を持っていない可能性は高いと判断できると思います。 


よって、第52順 以降の最善手は、手順-1 と言うのが、私の考えです。 



ちなみに、実戦での手順は以下の通り。 

●第52順 実戦図 

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◆手順-3 
1:上陣が、(3)列にディスカード。※ 
2:下陣が、パス。 
3:上陣が、(2)列にチャレンジ。(g8) ⇒ 失敗なら、alx。※ 
4:下陣が、des。 
5:上陣が、(2)列にチャレンジ。(g8) 


前述の考察のように、g8 が山に眠っていると判断して(3)列を捨てて、(2)列での勝負をかけています。 
これでも、正解手と同じくドローチャンスは2回あるのですが、b7 の可能性を潰してしまっているので、手順-1には劣ります。 



今回の企画「最善手研究」は、この時の着手が正しかったかどうかを反芻している中で生まれました。 
今まで散々プレイしてきているバトルラインですが、プレイの度に新しい発見があるのが、いまだに飽きずにプレイし続けることのできる魅力なんだなと、つくづく思います。

 

書き忘れました・・・ 
第51順終了時、青(b)のカードが b7 以外にも残っていた場合、sld を投入しなくてもフラッシュの目が残ります。 

上記の場合には、(2)列で alx と des の交換を先に行なった方が、ドローチャンスが増えます。 

◆手順-4 
1:上陣が、(2)列にalx。※ 
2:下陣が、alx を des。 
3:上陣が、(3)列にsld。※ 
4:下陣が、パス。 
5:上陣が、(2)(3)列に、チャレンジ。(b7,g8) ⇒ 失敗なら(3)列にディスカード。※ 
6:下陣が、パス。 
7:上陣が、(2)列に alxチャレンジ。(g8) 

これって・・・2:で下陣に g8 をドローされてしまう危険性があるのですが、自らのドローチャンスが1回増えている方が得なんじゃないんですか?! 
数学得意な方、正解を教えてください!w 


それと・・・ 
第51順で r4 がプレイされた場合には、手順-3と同じ進行になります。