レデプロイについて連載中ですが、前回のラストに『いよいよ次回は新ネタ』と書いたハズなのに、今回のタイトルは“「序盤構想&列」論”になっています。
これは決して、レデプロイについて書くのが飽きたのでも、新ネタがあると言ったのは実は三味線だったのでもなく、新ネタへの前振りとして序盤構想と列についての考え方に触れておく必要があるからです。
さて、序盤構想と列については、バトルラインにおける“勝利条件”を前提に考える必要があります。
ここで改めて確認いたしますが、勝利条件は下記の2つになります。
(1)5つの列に勝利する。
(2)連続する3つの列に勝利する。
バトルラインでは9つの列について勝敗を争いますので、(1)の条件は過半数の列に勝利すると言い換えることができます。
また、(2)の条件については『3点突破』とも『突破勝ち』とも呼ばれています。
今回は特に、『3点突破』に焦点をあてて序盤構想と列について書いていくことにします。
それでは、ある配牌を例に取り上げてみます。
●盤面10
私の場合、軍隊カードの中では「8」の数字を高く評価しています。その理由は、下記の2つです。
(1)ナッツ・ストフラ「8/9/10」を構成する1枚であること
(2)ストフラの可能性が消されるのに、
2枚のカードが晒される必要があること
まず、(1)について。
バトルラインの“役”で一番強いのは「8/9/10」のストフラです。完成させてしまえば、相手の“役”に関係なくその列に勝利することができます。
なお、相手の“役”に関係がないとは、『相手より強い役であることを証明する必要が無い』とも言い換えることができます。
次に(2)について。
もちろん、単純な数値的には「9」や「10」の方が「8」より大きいのですが、反面、同色の「8」が晒されてしまうと、ストフラを構成することが出来なくなり、その列のナッツが 3C に落ちてしまいます。
「8」の場合には、「9」が1枚晒されてたとしても「6/7/8」のストフラの可能性が残ります。逆に、「7」が晒されても「8/9/10」のストフラの可能性が残ります。
まとめると、「8」を含んだストフラの可能性が無くなるには、その上下の数値のカードが“2枚”晒される必要があるとなり、このことは『なかなか負けない』と言い換えることが出来ます。
さて、その強カードである「8」は、『3点突破』を狙うための重要拠点に投入します。
●盤面11
私は、3列と7列をバトルラインでの重要拠点と考えているのですが、その理由は「8」を評価している理由(2)と同じです。
仮に7列を獲得した場合、相手に6列を抑えられたとしても789列の『3点突破』が残ります。同様に、8列を抑えられたとしても567列の目が残ります。
要は、(7列を挟む)2つの列を抑えられなければ、『3点突破』が消されることはないのです。
このことは、別に7(3)列に限ったことではありません。456列のどこかを獲得した場合にも同様のことが言えます。
ところが、7(or3)列を獲得した場合と4(or5or6)列を獲得した場合には、決定的な違いがあります。
相手に4列を獲得された場合、『3点突破』を防ぐため4列の周りの列を押さえに行くのですが、その防御のために押さえた5(or3)列を、今度は“自分の3点突破の拠点”(567列or123列)として攻撃活用することが可能になります。(逆3点突破)
これが7列を獲得された場合だと、6列を押さえた時には456列の“逆3点突破”が狙えるのですが、8列を押さえたとしても“逆3点突破”にはなりません。
つまり、7列を相手に獲得された状態で、8(9)列に勝ったとしても、3点突破の可能性の無い“単なる1列勝ち”にしかならないのです。
つづく・・・