メカダリウスのバトルライン日記

2人用カードゲーム『バトルライン』に関するブログです。

ツイッターで、バトルラインのことを呟いています。 https://twitter.com/BattleLine_Kniz

レデプロイ嫌いの貴方に・・・ その1

 今回の企画では、戦術カード【Redeploy(配置転換)】(以後、【移】と表記)を掘下げていきます。 
整理のため既出されている内容にも触れていきますが、企画の最後にはとっておきの“新ネタ”もご用意していますので、ご安心ください。w 


 さて、先ずは【移】の能力の確認から・・・ 

『自陣に配置した軍隊もしくは戦術カード(【霧】【沼】を除く)を、他の列に配置しなおす。または、破棄する。』 

 この中で忘れられがちなのが“破棄できる”能力です。また、戦術カードの使用回数制限さえクリアすれば、【王(帝)】【騎】【盾】と言ったオールマイティ系の戦術カードも配置転換(破棄)することができます。 

 【移】は相手陣に直接作用することがないため、戦局を一度に引っくり返す力はありません。 
 そのため、比較的“使えない”戦術カードとの評価をよく目にしますが、この企画が少しでも「レデプロイのランキング」を上げるのに役に立てばと思います。 


 では、【移】の能力が、どういった場面で活用されるのかを見ていくことにします。 


●盤面1 





(1)裏目を引いた時 

 【移】の最も、基礎的な使用法です。(3)列には r6 がプレイされており、手札には r4 と r8 があります。いわゆるリャンカンチャンともダブルベリーとも言われる形です。 
 相手陣には p2 がプレイされているので、ナッツの r678ストフラを狙う必要はなく、r456 を完成させても(3)列に勝利することが可能です。 
 この時、r456 を狙って r4 をプレイした後に r7 をドローしてきたり、逆に、r678 を狙って r8 をプレイした後に r5 をドローしてきた場合に、【移】を使って裏目った r4(8) を移動(破棄)させてしまいます。 
 また、(3)列の r6 自体を、他の列に移動させても良いかも知れません。 

 さて、“基礎的な使用法”と言っておきながら、実は、上記のような形で【移】が使用されることは、あまりありません。 

 と言うのも、裏目を引く可能性についてはプレイ中に最もケアされている問題であり、対局の序盤に選択肢のある局面では、多くの場合、“キーカードを入手されるまでプレイが保留されている”からです。 
 例題の場合だと、「カンチャン待ちの r7(5)をドローするまで、手札のr4(8)をプレイするのは保留されているケースが多い」ため、そもそも“序盤から裏目を引くケース”が少ないのです。 

 ところが、対局も中盤にさしかかり局面が煮詰まってくると、手札の余裕もなくなってきます。 
 いつまでも選択肢を保留しておくわけにもいかず、見切り発車でプレイをすることも多くなるのですが、そのような局面では、既に【移】よりも【王】等のマイティ系もしくは、【背】や【逃】と言った相手陣に直接作用する戦術カードの方が、投入の必要性が高くなっていることが殆どです。 
 戦術カードの使用回数制限の問題で、結局、【移】の投入は後回しにされてしまうのです。 

 この「基礎的な使用法の使い所が少ない」と言うのが、【移】の評価が高くない一番の原因なのではないかと、私は考えます。w 


つづく・・・