先手:B9,Y4,G8.G9,P1,P4,O2
◆9手目:P1(7)
P1をプレイして1Phaを作りに行きます。アドバンスルールの場合、『2枚出しておくことでライフロスを防げる』ので、重要です。
上陣の強役(Wed)に対して1Phaを狙いに行くプレイは、いわゆる
『リスペクト』
https://mechdarius.hatenablog.com/entry/2008/05/28/180000
と呼ばれるものです。リンク先の後半には、次のよう書いています。
「相手に先にストフラを目指された場合、例えば、青8の後に青9をプレイされたような場合、こちら側は無理にストフラを目指す必要がありません。
どうせ、相手にストフラを完成されてしまえば負けなのですから、こちらはストフラでもスリーカードでも構わないのです。 」
今回のケースが、まさにコレです。
ドローは、B2。これも、O2とのリスペクト要員になりそうです。
後手:G1,G2,P7,O1,O3,O10,配置転換
◇10手目:O10(5)
当日の検討でも、疑問手とされた着手です。5列のナッツを早々に10Phaとしてしまい、下陣からローWedで狙わることになるでしょう。(実際、狙われました。)
オープン列(相手が何も置いて居ない列に、先着した列)を作らないプレイではありますが、B8,B9が見えていない序盤で、最強Wedを消すことにもなっています。
ただし、戦術カードでのフォローが効くのであれば、序盤から10Phaを作りにいくプレイは成立します。
その戦術カードとは、【霧】と【脱走】【裏切り】です。
【霧】は、部隊カード3枚の合計値で列の勝敗判定をするカードですので、アドバンスルールですから『相手のWedが、完成した次のターン』で逆転させることが出来ます。
また、【脱走】【裏切り】は相手のWedを崩すことが出来るため、最強のPhaである10Phaがその列のナッツになります。
ただし、【霧】とは違い崩したハズのWedが、【隊長】などで復活する場合がありますので要注意です。
その他に、【配置転換】でも若干のフォローが効きます。既にプレイされているB10,O10のどちらかを移動させてWedを作りなおすことが可能です。
今回も初手に【配置転換】がドローされていますが、それを考慮しても、この段階で10Phaを目指すのは時期尚早との結論となりました。
しかし!
対案として何が良かったか?は難問で、G12かO13を4列にプレイする、もしくはO10をオープン列か9列にプレイするのでしょうか… 意見が分かれるところだと思います。
ちなみに、B9が下陣に押さえられていたため、結果的にはO10が最善だったのです。
ドローは、R3。Wed材として使えそうですし、O3と重ねて使うことも出来そうです。
先手:B2,B9,Y4,G8,P4,O2,O7
◆11手目:O7(6)
O6,O10が晒されているため、Wedを完成させるには『あと2枚(B8,B9)をドローする』必要(ランナーランナー)が有ります。
上陣の7列および5列には弱点があるものの、強力な布陣です。6列を落としてしまうことになれば『突破負け』の危険性があるため、O7は戦力的に不安が残る感じです。RやYのハイカードを待ちたいところです。
対案としては、P4(1)辺りで様子見するのは どうでしょうか?
ドローは、O4。手札で4Phaが完成しましたが、P4は1列に使う選択肢を最後まで残しておく必要があります。
後手:R3,G1,G2,P7,O1,O3,配置転換
◇12手目:G1(6)
G1,G2と連打することも出来るため、オープン列を増やさない着手にはなりますが、前述したように6列は『突破勝ち』の目が残っています。
ハイカードが来るまで6列に手を出さずに、他の列で様子見…例えば、負け覚悟でO1&3、もしくはO1&G1で1を消費して、7列にプレッシャーを掛けていくのもありそうです。
逆に、『突破勝ち』に拘らずに5点勝ちを狙うのであれば、オープン列を増やさないG1は、G2にもP1にもシフトできる柔軟な着手と言えるでしょう。
ドローは、B8。5列が裏目ったように見えますが、実はB9を相手に持たれているため、
B8&10のガットショット(カンチャン待ち)に受けなくて済んでいます。
続きます。
【棋譜解説 13~16手目】
https://mechdarius.hatenablog.com/entry/2020/07/26/003826
※以前のページ
棋譜解説(5手目~8手目)