さて、【霧(Fog)】の弱点… その2 ですが、今回は【霧】がプレイされる『列の状況』を整理してみます。
その『列の状況』とは、即ち、以下のパターンです。
①お互いに、役が完成していない。
②霧の使用側のみ、役が完成している。
③相手側のみ、役が完成している。
ここで言う“役の完成”とは、カードが3枚プレイされている状態であり、たとえ「ブタ」であったとしても役は完成していると見なします。
ちなみに、
④お互いに役が完成している。
との状況は、その時点で勝敗が決するので、霧がプレイされることは、ありません。
では、もう少し各状況を掘り下げてみます。
①お互いに、役が完成していない。
この状況で霧がプレイされた場合、次のターンには、霧側は自陣に大きめの数字のカードがプレイして列の勝利を目指すことになります。なお、霧ではなく軍隊カードをプレイすれば、状況②に移行することになります。
②霧の使用側のみ、役が完成している。
この状況では、霧側の合計値が相手側の“理論上最大”の合計値以上であれば、次のターンに勝利宣言することができます。
なお、①&②の場合には“理論上最大”の合計値について、気を付けなければなりません。相手側の役が完成していない状況なので、その時点に残っている最大数値の軍隊カードがプレイされても負けないカードを、霧側がプレイする必要があります。
その際、相手が戦術カードを持っていたとすると、【再配置】を使われてプレイ済みのカードを除去され、代わりに大きな数字の軍隊カードがプレイされることにもケアが必要です。
(例:相手のプレイカードが、青1、青2の2枚だとします。残りの1枚に10がプレイされると、合計値は13になります。ただし、青1が【再配置】で除去されれば、最大で2+10+10の22まで合計値が上がります。この場合、霧側は最初から23以上の数値になるように役を完成させておくのが良いでしょう。)
③相手側のみ、役が完成している。
この状況で霧がプレイされた場合には、次のターンに霧側がカードを1枚プレイし、軍隊カード3枚の合計値が相手側の合計値より大きければ、その次のターンに勝利宣言することができます。
その際、相手側は既に3枚がプレイされていますので、“理論上最大”の合計値は確定しています。なお、【再配置】の使用については、判定の際に考慮されません。
そして、この状況③こそが【霧】に生じた“隙”になるのです。
その3 に引っ張ります。w