来たる9/22(祝)に、ゲームスペース柏木で開催される「バトルライン大会」(http://
その時の試合で、今まで漠然とイメージしていた『レデプロイ・トラップの応用形』が盤面に現れたので、試してみました。
相手がG7をプレイしたきたことを受けての応手です。
こちらの手札にはG1、G3と、初手でドローした戦術カードの【レデプロイ】がありました。
前述の『レデプロイ・トラップの応用形』を発動させる形が揃っていましたので、早速、試してみることにします。
まずは、G3をG7にぶつけます。(図①)
通常、相手がプレイしたハイカードに対して、同列に同色のロー(ミドル)カードをぶつけるのは、『DSK(ディーエスケー):同色被せ』と(一部で)呼ばれ、悪手とされています。
これは、その列がフラッシュ勝負になった時に合計値で負けやすくなるからなのですが、戦術カード【レデプロイ】が手元にあったので、ある“狙い”を実行します。
図②
(相手が他の列にプレイしたので)続けて、同列にG1をプレイします。これで、こちらのナッツ(最大役)は、G1・2・3のストフラです。
相手が7の3カード(3C)を目指し、仮に完成させたとしても、こちらがストフラを完成させれば勝つことが出来ます。
そのため、相手もストフラを狙ってきました。G9をプレイしてきます。(図③)
この時、相手の勝ち筋として
(1)G8をプレイして、G7・8・9 のストフラを完成させる。
以外にも、
(2)G2をプレイして、G7・2・9 のフラッシュの合計値で G1・10・3 を上回る。
も生じています。
『毒を盛った』のは、この勝ち筋(2)に対してです。
バトルラインは、『洗面器ゲーム』と言われるほど手札の運用が厳しくなることが多く、そんな状態で相手がG2をドローしたのなら勝ち筋(2)をプレイしてくるだろうとの“読み”がありました。
ちなみに、自らがG2をドローした場合にはG1・2・3のナッツが完成するのですが、この場合には相手はG8をドローしてG7・8・9のナッツを完成させる以外、その列に勝利するための選択肢がなくなることになり、G8を辛抱強く待たれることになります。
そのため、自分がナッツを完成させても相手にもナッツを完成されてしまい、結局、列を奪取されてしまうと言う『ドローイング・デッド』が発生する恐れが出てきます。
そこで、G2をドローしてもプレイせず、ワザとR2をプレイして「ロー・ストレート」を完成させ、相手が釣られてB8で「ハイ・ストレート」にしてくれば、【レデプロイ】でR2を破棄してG2を出し直して逆転するのが『レデプロイ・トラップ』です。
もしくは、G4をプレイして「ロー・フラッシュ」を作り、相手にG6で「ハイ・フラッシュ」を作らせると言う筋もあります。
さて、相手がG2を入手して勝ち筋(2)をプレイして来た場合には、【レデプロイ】を本来の姿で使用することになります。
G3・1のカンチャン待ち状態から、G1(3)を“破棄(移動)”させてスリーカードを狙うのです。(図④)
(図⑤)
なお、手札にスリーカードの材料が揃っていない場合、盤面に晒されている3や1の枚数で、どちらのスリーカードを狙うのか判断していきます。
もちろん、ギャンブル要素の高いプレイになりますので、盤面全体の状況から『戦術カードを使ってまで、奪取すべき列なのか?』『奪取するタイミングは?』を判断していくことになります。
ここで本題ですが、先程、勝ち筋(2)に『毒を盛った』と書きましたが、【レデプロイ】本来の使い方をしていることが、なぜ、『毒を盛る』ことになるのでしょうか?
それは、G7に対してG3をぶつけていく一連のプレイが、『相手がドローしたG2の、“処理場所”を与えているプレイ』だからです!
バトルラインでは、相手のナッツが完成しないことを、キーカードを盤面に晒すことで証明しなければなりません。
このキーカードを『何処で晒すのか?』に、案外苦労することになります。
仮にG7に対してG3をぶつけるのではなく、他の列でG3・1をカンチャン待ちを作ったとします。
このカンチャン待ちを潰すために、わざわざG2をプレイすれば、その列のナッツは2の3Cになってしまいます。
もしくは、どこかの列の「負けが確定した」タイミングまで、G2の処理を我慢する必要があります。
その“持て余した”G2を処理場所を『相手に与えるプレイ』こそが、この『G7にG3をぶつける一連のプレイ』であり、相手に“楽になった”と息継ぎをさせることが、逆転の狙いを秘めた『毒を盛る』プレイになっているのです!!
最後に、勝ち筋(2)をプレイされた場合、【レデプロイ】の他に【リーダー】や【盾】をプレイして、逆転させることが可能です。
(※【裏切り】をプレイした場合には、相手側に【リーダー】【騎馬】での再逆転の目が残ります。)
そういう意味で、勝ち筋(2)は、相手に逆転の機会を多く残した危険なプレイにもなり得ますので、相手や自分の戦術カードの有無や盤面全体の状況を判断することが必要です。