メカダリウスのバトルライン日記

2人用カードゲーム『バトルライン』に関するブログです。

ツイッターで、バトルラインのことを呟いています。 https://twitter.com/BattleLine_Kniz

戦術カードを活かすように、布陣する(3)


続く後手、黄9を7列にプレイして軍隊カードをドローします。
7列に、懸念していた通りの物事が起きました。相手にはSFが残っているにも関わらず、こちらのナッツはTの3Cに成り下がりました。あまり良くない状況です。
救いなのは、ナッツであるTの3Cを構成する2枚のTの入手を、既に終えていることです。

この後手の1手により、先手は今後の展開について、大きな岐路に立たさることになりました。
即ち、
 (1)7列を獲りに行く
 (2)7列を放棄する
のどれかを選らばなくてはいけません。
ここで、効いてくるのが【逃】の存在です。たとえ相手に黄789のSFを完成されたとしても、【逃】によってSFを崩してやれば、先手はTの3Cで勝つことが可能です。
どうやら、(2)の選択は無さそうです。
あとは、“いつ”7列を獲りに行くかの判断が必要になりますが、これも大きく分けて以下の2つになります。
 (1)相手役の完成前に、獲りに行く
 (2)相手役が完成してから、獲りに行く
この場合の判断材料として、「相手の手札に戦術カードが2枚ある」ことが、大きな割合を占めます。

今回、『アドバンスルール』を前提にしているため、相手役の完成からフラグの確保までに1ターンだけ猶予があります。しかし、相手役が完成した直後に【逃】を使用したとしても、相手が2枚の戦術カードを所持しているため【帝(王)】や【霧】によってフォローされてしまう危険性が上がっています。

そのため、7列を最速で確保することとしました。



相手役が2枚しかプレイされていない状況で、【逃】を使用して黄7を除去しました。本当は、数字の大きいカードの方(黄9)を除去したいのですが、黄7が残っていると黄567や黄789の可能性が残ってしまうため、敢えて黄7を除去します。
その結果、後手のナッツは9の3Cになりました。先手がTの3Cを完成させれば、7列に勝利します。

もちろん、後手も現時点での反撃手段として戦術カードを投入し、7列を死守することも可能です。しかしながら、黄789を完成させた“後”で【逃】により崩されたSFをフォローするのとは違い、現時点で【帝】を投入した形が「黄9+【帝】」となるため、結局、50%で黄8を引いてくることが必要です。
私は「そんな、ギャンブルプレイが残ってしまうような形に対して、後手が戦術カードを投入することは無い。」と判断し、現段階で【逃】を投入すれば7列に勝利出来ると考えたのです。

続くドローは、相手との枚数差を考慮して戦術カードにしましたが、結果は【盾】と苦しい展開です。




後手は8列に紫6をプレイして、軍隊カードを引きました。ここでも、紫8が既に敵の手中にあることをケアする必要があります。
続いて、先手が赤Tを7列にプレイして、予定通り、Tの3Cを狙います。続くドローは軍隊カードからですが、引いたカードは赤8。赤Tをプレイしていなければ、赤89Tが有り得た展開でした。










後手は、8列に紫4をプレイしてきました。どうやら、紫8は まだ山の中に居るようです。ドローは、軍隊カード。
続く先手は、紫Tを7列にプレイしてTの3Cを完成させました。7列の勝利を確定させることで、後手のスロットを1つ潰す作戦なのですが、今になって考えるとデメリットも多い手でした。
理由は下記の2点。
(1)他に、確定しているプレイがあったこと
   具体的には、1列目への青2の配置を指しています。
(2)2列目に後手から青9がプレイされた場合、自陣の負けが確定する為、空スロットが1つ出来る可能性があることです。
ただし、後手が青9を持っているならば、とっくにプレイされているハズなので、後手はまだ青9を入手していないものと推察できます。
ドローは、軍隊カード。引いてきたのは、青5です。

この対局では、先手が戦術カードを投入して“力づく”で7列を確保しました。これから先の展開は、まだまだ変化に富んでおり、最終的にキーカードをどちらがドローできるかの「50%の勝負」で決着しました。


今回のテーマ『戦術カードを活かすように、布陣する』に対して、早い段階(初手)で戦術カードを入手することによって、その後の軍隊カードのプレイの幅にも拡がりが生まれることをお伝えしたいと思いました。
戦術カードを持っていない時には躊躇してしまうようなプレイの選択も、万が一のバックアップとして戦術カードを備えておけば、一歩踏み込んだプレイが可能になりますので、参考にしていただければ幸いです。

また、【逃】以外の戦術カードをドローした時の考え方についても、別の機会にご案内したいと思います。