メカダリウスのバトルライン日記

2人用カードゲーム『バトルライン』に関するブログです。

ツイッターで、バトルラインのことを呟いています。 https://twitter.com/BattleLine_Kniz

戦術カードを活かすように、布陣する。【霧】編(1)

今回は、初手で【霧】をドローした時の布陣の仕方について、書きたいと思います。

 まず、【霧】の能力ですが
  『配置した列の勝敗判定を、数字の合計値にて行う』
と言うものです。
 また、この能力により、以下のことが期待できます。
  (1)相手の(数字の低い)SFを無効化できる。
  (2)手札で浮いているハイカードを処理できる。
 そして、何気に大きいのが
  (3)【霧】を使用したターンは、軍隊カードを配置しなくて済む。
ことです。

 手札にハイカードが“在り”さえすれば、使い勝手が抜群の【霧】。是非とも、初手でドローしたいカードです。


≪盤面1≫

 先手の手札は、以下の7枚
  赤7
  黄4、6
  緑1、4
  紫9
  橙4





 この7枚で関連性のある組合せは、以下の2つ
  (1)黄4、黄6
  (2)黄4、緑4、橙4
 よって、どちらにも絡む黄4をプレイすることにします。
 その際、以下にも書いていますが、『端列にミドルクラスのカードをプレイする』のが有効と考えていますので、9列にプレイすることにしました。続くドローは戦術カードですが、今回のテーマである【霧】を引いています。
  http://d.hatena.ne.jp/MechDARIUS/20061204#p1

 後手は7列に緑8、セオリー通り7(3)列を押さえに来ました。3列ではなく7列なのは、9列側の黄4にも勝てる見込みをしていると予想されます。ドローは戦術カードでした。


 さて、ファーストドローで【霧】を入手しているので、後手が緑8を3列ではなく7列にプレイしてきたことは狙い通りです。【霧】を投入することで7列の勝ちが計算出来るため、8列・9列はたとえ負けてしまったとしても、相手に789列での突破は許すことがありません。
 端列にミドルクラスを投入する目的は、『相手にハイカードを、“端列に”使わせる』ことなので、【霧】により7列を確保して相手の突破を防ぎつつ、相手のハイカードを(本来は他列に投入したいのに)9列に強いることが出来るのです。ここでもし、相手が9列をハイカードで防衛してこなければ、7および9列の両列を確保し易くなるため、789列の突破が現実味を帯びてきます。


≪盤面2≫

 続く先手は8列に紫9をブツケます。相手のハイカードに対して自分もハイカードで対抗していくと、負けた時のリスクが大きいため同列対決を避けることも多いのですが、【霧】を入手していれば、例え役の完成速度で負けたとしても、合計数字で逆転させることが容易です。ドローは軍隊カード、紫4を引きました。
 後手は、橙8を6列にプレイ。7列を中心として、展開させていきます。軍隊カードをドローしました。









≪盤面3≫

 いくら【霧】が手札にあるからと言って、あくまで“役が完成しなかった(完成速度が遅かった)”時に投入する、いわば『保険』ですから、ナッツである89TのSFを目指すことになります。手札に材料がありませんので、他の列にプレイしていきます。ここでは、手札に3枚ある4から橙4を1列目にプレイします。同数字が4色あるので【沼】を入手すると面白くなりますが、今の段階では、もちろん考慮しません。1列目の橙4も、まずはSFを狙って行き、状況次第で3Cにシフトさせる予定です。
 ドローは、紫T! 出来過ぎな感じです。
 後手は、紫7を1列目にブツケて来ました。オーバー気味の数字ですが、7列のSFを牽制しています。ドローは、軍隊カードでした。







≪盤面4≫

 先手は、紫Tを7列にプレイします。【霧】を投入しなくても、列を確保できる見込みが出てきました。ドローは、赤8。手札の赤7とのベストマッチしています。
 続く後手は、緑7を7列にプレイしてきました。ドローは、軍隊カードです。ナッツを下げたプレイですが、空きスロットを嫌ったものかも知れません。紫8を持たれているかも知れませんが、相手が数字の合計値を下げて来たので、7列は(【霧】を投入すれば)ほぼ確保できると考えて良いでしょう。









≪盤面5≫

 最重要列である7列の確保が見込めたので、次にやることは『外側(8・9)の列』の確保です。もしも8列を確保できれば、7&8列を連続して確保できるため、3連続の突破を狙えることになります。そのため、8列には強力な戦力を投入するのが良いでしょう。それで、確保できれば良し!出来なくても、相手に戦術カードやハイカードと言った貴重なリソースを、“価値の小さい”8列に浪費させてやることが出来ます。
 この時の手札には、赤78のコネスーがありましたので、惜しげもなく投入です。その際、赤7からプレイするのが良いのか、赤8からプレイするのが良いのか・・・
 基本はナッツを目指すことですから、赤8からプレイした方が、次のドローで赤9が来るかも知れません。しかし、ここでは赤7からプレイして少しでも狙っている役が小さく見えるようにしました。ドローは、黄3。9列目に投入すれば、両面待ちに出来ますがナッツが下がります。状況での判断が必要になります。
 続く先手は、橙1を8列にプレイしてきました。いわゆる“リスペクト”です。軍隊カードを、ドローしてターンエンドです。



≪盤面6≫

 先手は予定通り、赤8を8列にプレイします。ドローは、黄9。【霧】があるため、ハイカードは何枚有っても構いません。
 後手は、9列目に赤4をブツケて来ました。同数字を、突破に絡む列にブツケるのは非常に危険です。続くドローも軍隊カードですから、後手が既に1枚持っている戦術カードは、【逃】や【背】と言った直接攻撃が効くモノかも知れません。 









【霧】編(2)に続きます。