◆37手目:Y8(8)
先手:B2,B9,Y2,Y8,O8,盾,偵察
35手目でドローしたO8ですが、Y8と8Phaを目指すルートの他にO7と組合わせてO789を狙うルートもあります。
両方の狙いを残すために37手目ではY8を先に8列にプレイしておき、O8のプレイは保留します。そうしておいて、ドローの結果によって方針を決めていきます。
ドローは、R7でした。これで6列に7Phaを狙うことが出来るようになったため、O8は8列にプレイすることになります。なぜならば、『2手分のプレイが予約できた』からです。
O8を8列でなく6列にプレイする場合、O9がドロー出来なければ6列を勝つことが出来ませんし、8列にR7をプレイすることが出来ないのでY8の継続手にも困ることになります。
◇38手目:P7(8)
後手:R10,B6,G7,P5,P7,O5,配置転換
手札同士で関連性が生じているカードは、P7とG7、P5とO5、P7とP5です。また、Wedが残っているのはR10とB6ですが、B6は3列や1列への投入が有り得るため保留します。
ここで、プレイ可能な列である 8列と9列を確認します。
まず、9列は既にG456が完成しているため、上位のWedが残っていない部隊カードをプレイしてしまうと、ライフ(プレイ可能な空地)を2つ失うことになります。
手札にある上位Wedの構成カードはR10だけですので、これは9列にプレイすることを前提した方が良いでしょう。39手目にR8が出されてしまうリスクがあるため、この手番(38手目)でR10を9列にプレイすることも、十分有力だったと思われます。
次に、8列には直前にY8をプレイされており、Y8910、Y789、8Pha に発展する可能性があります。
上記のどれが完成しても 7Pha、5Phaでは負けてしまうので、最も完成しやすい『山札に、有効な部隊カードが埋まっている役』を狙うのが良いと考えます。
7Phaの有効な部隊カード(アウツ)は、R7、Y7 の2アウツ。5Phaは、B5の1枚のみです。7Phaの方がアウツが多く、完成率も高くなることから狙うのは7Phaの方が良いと考えることが出来ます。
ここでは、P7が8列に置かれました。
続くドローは、…B5!
『That's BattleLine!』
◆39手目:O8(8)
先手:R7,B2,B9,Y2,O8,盾,偵察
6列へのR7と、8列へのO8は予約されたプレイなのですが、ここではO8が先にプレイされています。
ここで改めて見てみると、O8を8列にプレイすることで8列のY8910やY789の可能性を潰してしまうことになるので、R7の6列へのプレイを優先させて方が良かったと考えます。R7を6列にプレイするのが確定したプレイであるのに対して、8列には、まだO8以外の選択肢が残っていました。
また、R7を晒すことで『残っているWedの数を減らす』ことが出来、9列のG456Wedの勝ちの可能性が上がってきます。
ドローは、Y7。これで6列の7Phaは完成します。
◇40手目:G7(8)
後手:R10,B5,B6,G7,P5,O5,配置転換
G7をプレイして7Phaを目指します。しかし、直前には下陣からO8がプレイされているため、たとえ7Phaが完成しても相手に8Phaが完成すれば8列は負けてしまいます。(ドローイングデッド)
ここでは無理にG7で7Phaを狙うのではなく、P5でBat(フラッシュ)やSkr(ストレート)を見据えておくのもアリかも知れません。
ただし、G7には3列の下陣Wedを消している側面もあります。これで、手札のB6でB678Wedを完成させれば、上陣が3列を勝利することが可能です。
ドローは、B3。使い道がありません・・・
続きます。
棋譜解説(41手目~44手目)
https://mechdarius.hatenablog.com/entry/2020/08/16/115621
※以前のページ
棋譜解説(33手目~36手目)