◆41手目:Y7(6)
先手:R7,B2,B9,Y2,Y7,盾,偵察
6列は7Phaがナッツなので手札のR7かY7のどちらかをプレイするのですが、前述したように9列のG456Wedの援護として、『残っているWedの数を減らす』ことを目的としてR7からプレイする方が良いと思います。
ドローは、Y3。4列のキーカードを入手しました。次ターン上陣にR4をプレイされなければ、4列を獲得することが出来ます。
4列と5列を並んで確保することができると、下陣の勝利がかなり近づくことになるでしょう。
◇42手目:B6(3)
後手:R10,B3,B5,B6,P5,O5,配置転換
B6で3列を確保します。下陣が、負け確定の3列に手札の不要カード(B2)を処理して、B2G89のようなHos(役無し)にしてきたような場合には、3列を『宣言保留』してB7を【配置転換】で8列に移動させる手筋があります。
ドローは、O9。やはり、使い道がありません・・・ 上陣はドローに恵まれておらず、苦しい展開です。
◆43手目:Y3(4)
先手:R7,B2,B9,Y2,Y3,盾,偵察
42手目に3列の敗北が確定したので、次ターンには上陣に勝利宣言されてしまいます。通常であれば、手札から不要カード(B2とか)を処理して、循環させるのが好手になります。しかし、本局面ではそれよりも優先させる着手がありました。
それが、4列へのY3のプレイです。
4列は、上陣と同ナッツ(345Wed)を争っている"急場"です。ライフ(空地)ロスを防ぐ3列への不要カードの処理も”大場”ではありますが、次ターンに上陣にR4をプレイされたりしたら、目も当てられません。
4列を獲得することができれば、456列での突破も見えてきます。
ここで、ライフロスよりも4列の獲得を優先した下陣の判断は、素晴らしいと思います。
ドローは、【隊長A】!
31手目の解説で『戦術ロックの状態で、相手の手札より多い戦術カードをドローするのは良くない』と書きましたが、それは ”平時” の時です。
次のR7(6)で突破が見えているのですから、ここは『戦術ロックだろうとお構いなしに、戦術カードを貯めて勝敗を”決める”』と言うスタンスです。
【隊長】は、上陣に【脱走】を使用されてもフォローが効く戦術カードです。また、【泥濘】でもY2が手札にあります。
どうやら、【霧】が使われなければ、4列は下陣が確保しそうです。
◇44手目:P5(4)
後手:R10,B3,B5,B6,P5,O5,配置転換
敗北が確定した3列に、下陣は不要カードを処理してきませんでしたので、勝利宣言して3列を確保します。
しかしながら、4列の345Wed対決に先着されてしまい、このままでは4列に敗北します。手札の【配置転換】でR3を除去すれば、R456・R567の目が残るため4列の勝敗判定を延ばすことも出来ました。
ここで4列に敗北した場合、45列を並びで下陣が獲得することになるため、下陣が6列に7Phaを完成させてくれば突破負けとなってしまいます。
苦しい展開ですが、【配置転換】でR3を除去して勝敗決着を延期させることは、(今だと)必要だったように思えます。
ドローは、R4。あと、2巡早ければ・・・
ところで、ここでの部隊カードのドローについても、判断が必要な場面です。
下陣は、戦術ロックに関わらず3枚目を手札にしている状況で、上陣は初手に引いて眠っている【配置転換】のみ。
次ターン、6列に下陣からR7が出されてしまえば対局終了ですので、ここは戦術カードで何らかの対抗策・延命策を掘る展開だったと思われます。
続きます。
棋譜解説(45手目~47手目)最終回
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