◆29手目:P3(3)
先手:B2,B9,Y2,P2,P3,P4,盾
手札にはP234Wedが揃っていますので、オープン列である2列にプレイしていきます。この時、P4は1列のP6との組合わせが残っているため、出来るだけ手札に置いておき1列にP456Wedでプレイする可能性を残すようにします。
そうして、戦況に応じてP4を1列と2列に使い分けるようにします。
ドローはY8、まだ出てきていない黄色(Y)のハイカードです。最後のオープン列である8列に使っていくのが良さそうです。
◇30手目:G2(2)
後手:R2,R10,G2,G3,P7,O5,配置転換
G2はG3を続けてG123Wedを狙うことも、R2を続けて2Phaを狙うことも出来るカードです。手札の中では、一番”広い”選択と言えます。
ただし、P3が置かれた2列にブツケていくのが良かったかは、判断する必要がありました。ナッツが234Wedであり相手と被るため、先に布陣を完成させた者勝ちになっています。
そのため、ここでは『2列が重要か?』の判断が必要になります。
現在の戦況を分析した場合、
1.優勢なのは、1列。6はR6とB6の2枚が残っています。
2.7列は完成すれば勝利しますが、P9を晒されると1手で負けます。(【配置転換】で、P8やP10を移動させて粘ることは可能です。)
3.5列は既に陥落しており、隣の6列は劣勢、4列もスピード勝負です。
4.3列もナッツが789Wedで被っており、スピード勝負となっています。
後手(上陣)の弱点は5列周りになりますので、2列が仮に陥落したとしても突破には絡みません。全局的に厳しい状況ですが、上陣が勝利するためには、右翼(7~9列)を奪取していく必要があります。
また、左翼は1列が優勢ですが、もしも3列のスピード勝負に勝てた場合には、1~3列に突破の芽が出てきます。そのためには、2列を大事にしておく必要があります。
どうやら、左翼と右翼のどちらに重点を置くかで、2列の判断は分かれるようです。
234Wedを上回れる布陣は、まだいくつか残っているため、ここで234Wedをブツケていくことは、かなりの勝負手と言えそうです。
勝負を長引かせるのなら8列にプレイしておき、いざとなったら【配置転換】でG1を持ってくる手もありそうです。
と、ここまで書いていた時点で、当日の検討にはなかった着手が浮かびました。
それは、6列にG2をプレイしてO1を【配置転換(レデプロイ)】で除去していく『レデプロイトラップ(※)』です。
※『レデプロイトラップ』について
https://mechdarius.hatenablog.com/entry/2020/04/12/062149
理想形は、下陣の6列に7が置かれて7Phaの形が出来た後ですが、G1O1にG2を重ねたあと、O1を【配置転換】で除去してから、G3でG123Wedを完成させます。
そうすると、G23は30手目ではプレイせずに、手札で温存しておきたいところです。下陣2列のP234が完成しても直ぐに負けないように、上陣が2列にプレイする部隊カードはWedの可能性が残っている必要があります。手札の中では、R10が代替えの着手になりそうです。
ドローは、B1。ラストの1を入手しました。これで、6列の1Phaは完成しますが、完成しても勝ち切れないのが泣きところです。また、前述の『レデプロイトラップ』とも方向性が真逆のカードとなりました…
ここでは、先程の戦況分析の結果から『戦術カード』をドローすると言う選択肢もありました。【隊長】カードをドロー出来れば、ナッツが同じ列に先着することも出来ます。
また、下陣が敗北した列に不要な部隊カードを廃棄してくれば、『勝利宣言保留(※2)』と組み合わせることで、【配置転換】で【隊長】を他の列に移動させて再利用することも可能です。
※2『勝利宣言保留』について
https://mechdarius.hatenablog.com/entry/20040113/p2
◆31手目:P2(3)
先手:B2,B9,Y2,Y8,P2,P4,盾
29手目からの継続で、P4ではなくP2をプレイします。30手目に上陣がG2をプレイしているため、2列を勝利することが出来るようになっています。
ドローしたのは、【偵察】。27手目で解説していますが、戦術ロック(使用不能)の状態の時に『相手の手札より多い戦術カード』を手札にすることは、良くありません。
今後の部隊カードにハンディを抱えたまま、プレイを続けることになってしまいます。
◇32手目:G3(2)
後手:R2,R10,B1,G3,P7,O5,配置転換
31手目に下陣がP2をプレイしてきていたため、2列を勝利するためには2Phaではダメになりました。G3を続けてプレイして、G123Wedの先着を狙います。
ドローは、G7。相手の3列と9列のキーカードを、押さえることができました。
31手目に、相手が戦術ロック中にも関わらず戦術カードをドローしていますので、このまま戦術ロックを継続し、『部隊カードの枚数差』で押し切ってしまうのが理想の展開です。
続きます。
棋譜解説(33手目~36手目)
https://mechdarius.hatenablog.com/entry/2020/08/10/110854
※以前のページ
棋譜解説(25手目~28手目)
https://mechdarius.hatenablog.com/entry/2020/08/05/110826